御礼のハガキ
「お世話になった皆様へ、心から感謝申し上げます」
母は明るくて活発な人でした。婦人会や商工会、兄姉会など人が集まる場所には国の内外を問わず出かけました。台湾を旅した時、現地の人に一生懸命標準語で説明していたら、「日本語で話して下さい」と言われたのは楽しい笑い話です。
私達が子供の頃は病身の夫を支え、朝一番の汽車で延岡へ買い出しに出かけ、荷を担いで帰り、商売をしていました。
あんなに元気でフラダンスや山登りをしていましたのに、ここ数年は足腰が
弱り寝たきりになってしまいました。けれども病床にある時も常に私達のことを気遣ってくれました。「お母さん、よく頑張ったね。今までありがとう」
母赤星ウツギは、令和二年一月二十二日、満九十三歳にて その生涯に幕を下ろしました。
生前賜りましたご厚情に、深く感謝申し上げます。本日はご会葬誠にありがとうございました。略儀ながら書状にて御礼申し上げます。
令和二年一月
喪主 長女 工藤公代