人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ねーちゃんのひとり言

nechan.exblog.jp
ブログトップ

絶景斜面

「おかげさまで日之影新聞」の紹介します。日之影町で月一回発行している4~6面の情報誌?です。なにげなく読んでいたら、第9号の「柚子と茶の絶景斜面」という記事がすっと心に入ってきて気に入ったので、役場の人の許可を得て掲載します。

絶景斜面_e0173655_14175225.jpg

日之影を旅するといつも、車はやたらと細い山道を走るのが常だった。どこかの集落に向かうにも、キャンプ場へ行くにも、目的地がどこであれ「こんな細い道の先に本当に〈それ〉」があるのか?」と疑心暗鬼になりつつ、一台に車がやっと通れるくらいの、「向こうから車が来たらどうすんだ?」と不安になるくらいの幅しかない、うねうねとした道をビビリながら走る。そのたびに「またか!」と言いながら、どんどんと細くなる道の先へ先へと突き進むのだ。けれど今回はその先に待ってい風景がいつもとはまるで違っていた。


そこで待っていたのは、ぽっかーん!と突き抜けて広がる景色だった。山一面にひらかれた畑。あるときは柚子畑。またあるときは茶畑だった。ふたつの畑は全く別のところに存在していたが、ぽっかーんと広がる山の斜面の畑であることはおなじだった。嗚呼、なんという気持ちよさだろう。なんという開放感だろう。思わずため息がこぼれる。未だかつて見たことのない、美しい山の畑の姿に感動してしまう。どうしてこんな山奥にこんな風景が広がっているのだろう。どうして山がこんな風景になりるのだろう。


というわけで、今回の日之影新聞、主人公は「山の斜面」です。


次のページに見立地区仲村の工藤晃一郎さんの柚子畑と、七折地区の一心園さんの茶畑が紹介されている。共に何十年わたる山の生活によって生み出された風景であると書かれてある。


そうだ、私は田舎に住んでいると思っていたが、やまの斜面に住んでいたのだと、改めて思い知らされた。先人達の並々ならね努力と苦労の末に、車一台すれ違えない道の先の、ぽっかーんと開けた場所にある畑や森林の恵みを受けて生活しているのだと思った。


この新聞はおかげさまで、日之影新聞で検索して読むことができる。「かなこの日之影方言教室」も面白い。また、当地の写真を使ったカレンダーもある。

最新号はこちら→「おかげさまで、日之影新聞」Vol.09


絶景斜面_e0173655_14181062.jpg




by kimiyone-chan | 2019-03-18 14:29 | Comments(0)

三姉妹の長女であり、三姉妹の母です。


by kimiyone-chan