人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ねーちゃんのひとり言

nechan.exblog.jp
ブログトップ

母のこと  その4

母は顔面打撲で退院して、4週間たたないうちに今度は39.2度の高熱をだして再入院した。


ちょうど姑の四十九日の法要のため、母を介護施設に預かってもらう日だったので、ケアマネさんに相談したら、「病院へ行って下さい。介護施設はキャンセルしておきます」ということだった。7月の末で暑い日が続いていたし、熱中症の話題にも事欠かない頃だった。


日之影病院では、発熱の原因が分かるまでは個室対応ということだった。なかなか熱が下がらず、2週間は個室だった。その後は4人部屋に移ったが、相変わらずベッドに寝たままで、足を動かす様子がなく、ますます足の筋力は落ちてきていた。その頃主治医から「肺に水がたまっている」という話があった。「妹を呼び寄せた方がいいでしょうか」と尋ねると、「なんとも言えないが、高齢だから、急変することもありうる」と言われた。


妹を呼び寄せず、急変もせず、母は8月21日に退院した。


何度かの入院で、母はすっかり足腰が弱くなってしまった。以前、昼間はバーを伝いながら歩いてトイレに行き、はき物の上げ下げも自分でできた。夜はベッドの横のポータブルに、自分で立ち上がって座り、用を済ませてベッドにもどることができたが、今は、ベッドや椅子から自力で立ち上がることができない。はき物の上げ下げにも介助がいる。


まず、横たわっている母の首の下に、私の手首を入れ、ぐっと上体を起こし、ベッドに座らせ、両足の間に私の右足を入れ、私の両手を母の脇の下にいれ、「立つよ」と声をかけながら上体を持ち上げ、椅子に座らせる。この椅子が学習机についている椅子で、座面が回転して、キャスターがついているので、実に具合がいい。車椅子を使えるほど廊下や室内が広くないので、座面の両側を母に持っていてもらい、少し足を浮かせて、背もたれを押すとすいすいと移動ができるのだ。


こんな状態で、デイサービスには行けるのだろうかと心配していたが、職員の皆さんのおかげで、お風呂に入れてもらって、ちょっとしたゲームなどをして帰ってくる。「今日お風呂どうだった?」と聞くと「あら、入ったかしらん」と言うが、バスタオルは濡れている。


退院から1週間ほどたったので、トイレからベッドまでを手をひいて歩かせてみた。なんとか自分の足で歩いた。数回だけど、自分でトイレから立ち上がった。少しずつ太腿の筋力がついてきているようだ。でも「足が痛いちゃけど、なしてじゃろかい?」と言う。「足の筋力がつきよるきじゃが。いいこつよ」と娘はそっけない!



by kimiyone-chan | 2018-09-02 17:10 | Comments(0)

三姉妹の長女であり、三姉妹の母です。


by kimiyone-chan