延岡花物語
梅林があるのは、松山の「本東寺」というお寺さんで、境内には50本の白梅と5本の紅梅があり、特に樹齢220年といわれる巨木「彗日梅(えにちばい)」は地域に親しまれているということだった。本来なら1ヶ月以上次々に開花する花が、今年は先日の陽気で一斉に花開いていた。水仙も見頃で、境内はいい香りに包まれていた。
お寺のすぐ横に松尾城址があり、そこにも登ってみた。ガイドさんの話によると、この松尾城は、井上城、西階城に次ぐ、土持氏最後の居城で、そこの石垣が城山(縣城)の石垣に使われているのではないかと、いうことだった。話の中に大友宗麟や、豊臣秀吉や、徳川家康がでてきて、面白かった。松山は高校生の時、行縢おろしに逆らいながら、必死に自転車をこいでいた場所なのに、そんな歴史とロマンがあったとは知らなかった。
城山のやぶ椿を、ゆっくり愛でながら歩いたのも始めてだった。「千人殺しの石垣」の名前の意味は、石垣の1個をはずすと石垣が全部崩れ落ち、千人殺す殺傷能力があるということらしい。内藤記念館を訪れたのは友人の結婚式以来だと思う。ここの天下一(てんがいち)の能面にも豊臣秀吉との係りがあり、興味深かった。戦国時代にA地点からB地点にどうやって移動したのか、不思議でならない。
五ヶ瀬川河川敷の菜の花は、いつも車から見るばかりなので、いずれゆっくり歩きながら見てみたいものだ。桜の頃も素敵だと思う。