栗の渋皮煮
検索した作り方には、材料の重さも、時間もちゃんと書いてあったが、何事にも大雑把な私は、栗を鍋にどどどっと入れ、ざっと洗って、水をはり、重曹をパラパラと振りかけた。火にかけ沸騰したら弱火にして2~3分煮て茹でこぼし、また水と重曹を入れ同じことをした。それから栗を水洗いして、渋皮の黒い部分を目についたら取り除いた。鍋をきれいに洗って、栗を入れ、ひたひたの水とたっぷりめの砂糖を入れ、弱火でことこと煮た。味をしみこませるため一晩そのままにしておいた。渋皮が少し硬かったが、まずまず美味しかった。
翌々日 また剥いた栗を頂いた。今度は姑が作ることになった。姑は広告の裏に書いたレシピを持ってきて、栗の重さを量り、渋皮の汚れを丹念に取った。
私はその日は出かけたので、作り方は見ていなかったが、帰宅すると「渋皮煮」が出来上がっていた。食べてみると、甘味が少し足りないような気がした。
「甘味が少し足りんこたないですか?」
「砂糖を控えたとよ。栗の味が分かるごつね」
お菓子なのに甘い方が美味しいのよね。と思っていたが、次の日、栗は本来の味に砂糖の甘味を吸って、しっとりと美味しくなっていた。
お姑さんのレシピをぜひ公開してください。